住居支援を中心とした生活再建の総合相談会
当法人では収入減による生活苦や住所不定のネットカフェ難民の方など、生活に困窮している方々を対象にした生活相談会を定期的に実施しております。
住居に関するご相談はもちろん、生活保護に代表される福祉制度や活用できる諸制度についてもご案内しており、なかなか聞けない疑問・質問についても相談員が丁寧にアドバイスしております。
東京都以外にお住まいの方でもアクセスしやすい豊島区や台東区などが相談会場となっているほか、平日はお仕事の方でもお越し頂けるように土日の相談会も実施しております。
もちろん守秘義務も厳守のため、相談会でお寄せいただいた相談内容は物件提供時など特定の場合を除き決して外部に伝わることはありません。
身近な人には知られたくないお悩みやどこに相談して良いか分からずお困りの方は是非お気軽にお問い合わせください。
相談事例
Aさん(50代・男性)
旅館の板前として長年安定して生計を立てていましたが、経営難によって勤務先の旅館が倒産し職を失ってしまいました。
すぐに再就職先を探したのですが年齢を理由に不採用ばかりで仕事すらさせてもらえず、預貯金の残高がなくなったことで住居を追われ、妻とは離婚し、子どもとも疎遠となってしまいました。
私自身も当然行くあてなどなく、野宿をしながら都内で炊き出しなどに並んでいたのですが、そこで偶然こちらの相談会の存在を知り、藁にもすがる思いで相談させて頂きました。
恥ずかしく惨めな身の上を語るのは勇気がいることでしたが、相談員の方がとても優しく、気遣いながら親身に相談に乗って下さったことがとても有難かったです。
幸いにも東京の郊外にアパートタイプの住居の空きが出たタイミングだったため、翌日中には実際に入居させて頂き、そこから福祉制度の申請や身分証の再取得などの身の回りのサポートまで二人三脚で行って頂きました。
現在はかつての友人の紹介で、家からでも電車で通えるホテルのレストランで働いています。仕事は大変なこともありますが、料理ができる喜びを日々かみしめています。最近は子どもとまた会うことが出来るようになったことで、更にやりがいを見出すことが出来るようになりました。子どもがもう辛い思いをしないよう、仕送りの金額を安定して増やすことがこれからの目標です。
Bさん(20代・女性)
新卒として就職した頃から両親に執拗にお金をせびられたり、断ると暴力を振るわれるようになりました。弟や妹がいたのでしばらくは我慢していたのですが、勤務先までついてこられたり客になりすましてクレームを大声で言われたりすることで心身ともに深く傷つけられてしまい、仕事を退職することに。
最終的には自分の身を守るために家から逃げ出し、わずかなお金をもって東京に出てきました。
住所がなく、人混みの中にいても両親が自分を追いかけているのではと不安になって仕事も出来ない時にこちらの相談会を見つけ、何かアドバイスが欲しくて相談しました。
相談は1対1の対面だったため周りの誰かに盗み聞かれたりすることもなく、安心して自分の身の上を正直に伝えることが出来ました。
住居の提供だけでもありがたかったのですが、福祉制度の申請や身分証の書き換え時には同行して下さった担当者の方が私の事情を分かりやすく市役所の職員さんに説明してくれたことで家族への通知を避けて住所を移すことが出来ました。これには本当に安堵しましたし、これでやっと一歩動き出せると思いました。
現在は職業訓練校に通い、資格取得のための勉強をしています。心も身体も少しずつ傷が癒えてきて、ようやく仕事ができる体調になってきたので、就職活動も頑張りたいです。